がん治療の緩和ケアってどんなもの?目的や医療体制は?

がん治療の緩和ケアってどんなもの?目的や医療体制は?

前回「痛みや苦痛を我慢しない、ここ20年で変化した緩和ケアの概念」でお伝えした緩和ケアについて、より具体的なことを掲載していきます。


痛みや苦痛を我慢しない、ここ20年で変化した緩和ケア

緩和ケアときくと、なんとなく最期までの時を負担の少ない様に過…

緩和ケアの主な目的は「痛みを取り除く」こと

身体的な痛みのこと

近年の研究で同じ場所の痛みをそのままにしておくと、痛みがだんだん強くなることが分かってきました。 がんは、そのものによる痛みの他に治療による痛みもあり原因は様々で複雑です。 我慢をすると神経系が痛みを記憶してしまい、鎮痛薬などで治療を開始してもすぐに痛みが消えない場合もあります。

痛みって、とることができるの?

がんの痛みの90%以上は、痛みの治療により抑えることができるという、結果がでています。



武田文和:がんの痛みを救おう!「WHOがん除痛救済プログラム」とともに,pp20-21,医学書院,東京

緩和ケアではその痛みを取り除くことを第一に考えています。

緩和ケアのチーム編成

緩和ケアを担当する診療科名には、緩和ケア科、緩和医療科、緩和治療科、ホスピスケア科など様々な名称があります。 このような科では治療による身体的な痛みや苦痛を取り除くだけではなく、精神科医や歯科医・栄養士などのチーム体制でのケアも行われます。

医師
主治医の他に緩和ケア医をふくむ
薬剤師
薬について説明や提案をする
心理師
心の問題を心理的立場からサポート
理学療法士など
日常生活を送るためのリハビリを担当
管理栄養士
食事プランや栄養のサポート
ソーシャルワーカー
経済面や仕事や生活のアドバイス
看護師
看護師と緩和ケア認定看護師をふくむ
歯科医
歯の治療や口腔ケアのアドバイス
精神科医
精神的な痛みがある場合の緩和

どこでも受けられる、緩和ケア

緩和ケアについて考えるタイミングは、「早すぎる」ことも「遅すぎる」こともありません。
また、「緩和ケア」は治療中の病院でも、緩和ケア病棟でも、ご自宅でもどこでも受けられます。

緩和ケアの専門チームがあるがん診療連携拠点病院等は全国に436施設(2019年7月時点)、緩和ケア病棟がある施設は全国に399施設(2019年2月時点)あります。まずはお医者さんや緩和ケアチームのスタッフに相談してみましょう。

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参考URL:http://www.kanwacare.net/kanwacare/ – 緩和ケアとは|緩和ケア.net
参考文献:https://www.jspm.ne.jp/proposal/proposal.html – 緒言・提言|日本緩和医療学会 – Japanese Society for Palliative Medicine
参考文献:がんになっても心配ありません- 公益財団法人 がん研究会 (監修)
がん宣告「される前に!」「されたら!」まず読む本 – 京都府立医科大学前学長 吉川 敏一 (著)

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