養子を含む6人の子どもを育て、女優としてだけでなく、生き方や考え方も注目を集めるセレブのアンジェリーナ・ジョリーさん。
2013年にニューヨーク・タイムズ紙に乳がん予防のため、両乳房切除・再建手術を受けていたことを公表し、日本でも大きな話題となりました。
アンジェリーナ・ジョリーの手記~母親をがんで亡くして
私の母は約10年間がんと闘い、56歳で亡くなりました。最初の孫と対面し、その腕に抱くことはできましたが、他の子供たちは私の母に会うこともなく、彼女がどれほど愛情深く、優しい人だったのかを知ることはありませでした。
私たちは『ママのママ』について話し、彼女がどのような病気で亡くなったのかについて説明しています。
すると子どもたちは、私にも同じことが起こるのかと聞いてきました。
私はいつも『心配ない』と答えますが、本当のところは、私は乳がんや卵巣がんを発症するリスクを高めるBRCA1という遺伝子を持っています。
主治医によると、私が乳がんになる確率は87%、卵巣がんになる確率は50%とのことでした。遺伝子の突然変異に起因する乳がんはごく一部で、BRCA1に欠陥がある人は平均で65%程の(乳がんを発症する)リスクがあるそうです。
これが私の現実だと知り、私は積極的に、リスクを最小限に抑えようと決断しました。
予防のために、両乳房の切除術を受けることにしたのです。乳がんのリスクは卵巣がんのリスクよりも高く、さらに手術も複雑なので、胸の手術から始めることにしました
自分自身を守る選択肢のひとつとして。
がんに怯えることなく子どもたちと長く生きるために手術を決断したアンジェリーナ・ジョリーさん。
「胸の傷は小さなもので、再建により女性としてのアイデンティティも保つことができる。そのような選択肢があることを他の同じ境遇の女性たちにもっと知ってこの情報を役立てて欲しい」
こちらの想いで公表することを決めたそうです。
施術は2月2日から始められ、2週間後には両乳房を切除、約3カ月後には再建手術まで終えられたそうです。
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参考URL:アンジェリーナ・ジョリーも! 乳がんサバイバーのセレブたちによる実録体験談
乳房切除手術を選んだアンジェリーナ・ジョリー