HBOCの遺伝子検査では何を調べるの? BRCA1、BRCA…
卵巣がんの10~15%、乳がんの3~5%がBRCA1・BRCA2の変化によるものです。
(BRCA1、BRCA2のどちらかに変化がある場合、80歳までに乳がんを発症する累積リスクは約70%、卵巣がんではBRCA1の変化がある場合44%、BRCA2の変化がある場合は17%になっています。)
HBOCの可能性があると考えられるチェック項目
母方、父方それぞれの家系について、以下項目にあなた自身を含めたご家族の中に該当する方がいる場合は、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)である可能性が一般より高いと考えられます。
- 40歳未満で乳がんを発症した方がいますか?
- 年齢を問わず卵巣がん(卵管がん・腹膜がん含む)の方がいらっしゃいますか?
- ご家族の中でお一人の方が時期を問わず原発乳がんを 2 個以上発症したことがありますか?
- 男性の方で乳がんを発症された方がいらっしゃいますか?
- ご家族の中でご本人を含め乳がんを発症された方が 3 名以上いらっしゃいますか?
- トリプルネガティブの乳がんといわれた方がいらっしゃいますか?
- ご家族の中にBRCAの遺伝子の変化(病的バリアント)が確認された方がいらっしゃいますか?
HBOCの可能性について、気になるQ&A
家族に乳がんや卵巣がんになった人がいなくても、可能性はある?
可能性はあります。近親者に乳がん、卵巣がんの方がいない場合でも、上記の条件に当てはまる項目があれば、たまたま女性の近親者が少ないために乳がん、卵巣がんにかかった方がいなかったということもあるかもしれません。
必ず遺伝するものではない?
親にBRCA1あるいはBRCA2遺伝子の病的バリアントがある場合、子どもが受け継ぐ確率は50%。
また、2人の子どもがいる場合、2人のそれぞれが50%ずつの確率となり、2人のどちらかが必ず受け継ぐというものではありません。
また、2人の子どもがいる場合、2人のそれぞれが50%ずつの確率となり、2人のどちらかが必ず受け継ぐというものではありません。
男性にも遺伝する?
男女による差はなく、男性にも50%の確率で引き継がれます。HBOCの男性は一般の男性と比べて乳がんの他、前立腺がん、すい臓がんを発症しやすいと言われています。
遺伝子検査に先立って行われる「遺伝カウンセリング」では、遺伝性のがんである可能性を検討し、遺伝子検査を受ける必要があるかどうかを検討することができます。↓
遺伝性腫瘍の可能性があるがん 生まれつきがん抑制遺伝子に変異…
ベクトル画像 著作者:Background vector created by freepik – www.freepik.com
参考URL:HBOCについてのQ&A