薬を投与する時、血管が痛いのは血管炎かも。症状や原因、対処法について

薬を投与する時、血管が痛いのは血管炎かも。症状や原因、対処法について

血管痛の原因は?

抗がん剤治療を繰り返していると、血管が細くもろくなる傾向があります。抗がん剤を投与するとそれが血管内に漏れてしまい(血管外漏出)炎症などを起こすことがあります。
また、抗がん剤を注入した刺激で、血管の内皮細胞に炎症が起き、血管炎が引き起こされることが原因となることもあります。

血管が痛くなる血管外漏出や血管炎は、はじめは症状が軽くても数日経って症状が悪化することがあるので注意が必要です。
重症化を防ぐには早期発見と処置が大切です。

こんな場合はすぐ医師へ報告を

  • 点滴針が入っている先や周囲に、ピリピリとした感じの痛みや腫れ、皮膚の赤み、不快感、しびれ、圧迫感などがある
  • 点滴の打ち方が、いつもより遅い
  • 血液の逆流がない
  • 予定の点滴量まで達成されていない
  • 針の入っている血管に沿って、ピリピリした痛み発赤がある
  • 静脈に沿って押すと痛む

痛みを和らげるには

  • 血流の良い太い静脈をできるだけ使用し、関節部位を避ける。
  • 毎回できるだけ点滴の針の穿刺部位を変え、長く針を留置していた静脈、過去に静脈炎を起こした血管はさける。
  • 点滴中は温める
  • 点滴後は冷たいタオルや氷で幹部を冷やす
  • ドクダミ茶を呑んだら痛みが和らいだという報告がある

ベクトル画像 著作者:Kubanek – jp.freepik.com
参考URL:静脈炎・血管痛への対処法 – 群馬大学医学部附属病院 外来化学療法センター
参考文献:ドクターが教える 抗がん剤治療がラクになる生活術 監修者-中川靖章

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