副作用の原因
抗がん剤治療によって骨髄の造血機能が低下(骨髄抑制)すると、様々な血液成分が減少します。
出血した血液を固める働き(止血作用)がある血小板が減ったことの自覚症状はありませんが、血が止まりにくくなったり、出血しやすくなります。
目に見えない出血に注意
血小板の寿命(半減期)から考えると、一般的には抗がん剤投与後の約2週間前後が血小板の減少期間となります。
皮膚の点状紫斑や鼻出血、歯肉出血、血便、血尿などは、自分の目で確認できますが、脳内出血や臓器出血など目に見えない部分からの出血にも気を配る必要があります。
自分の血小板の数を知り、血液検査の数値も出血を知る目安となります。
治療でできること
目に見える部分から出血している場合は、ガーゼなどを使って5分以上圧迫して止血を試みます。止血がうまくいかない場合は、止血剤を使います。失血量によっては、血小板輸血を行います。
何よりも、出血を予防することが大切なので、次項では、生活の中で出血を避ける方法を記載します。
日常生活で出来る事
出血リスクを避けよう
・鼻を強くかまない
・歯磨きは、やわらかい歯ブラシでやさしく
・髭剃りには電気シェーバーを使い、深剃りは避ける
・転倒や打撲の可能性がある激しい運動は控える
・大工仕事や調理など、出血を招きやすい作業は行わないのが無難
・排便時には、力まず、普段から便秘予防を心がける
・下着、靴下、ベルトなどで体を締め付けないように
・歯磨きは、やわらかい歯ブラシでやさしく
・髭剃りには電気シェーバーを使い、深剃りは避ける
・転倒や打撲の可能性がある激しい運動は控える
・大工仕事や調理など、出血を招きやすい作業は行わないのが無難
・排便時には、力まず、普段から便秘予防を心がける
・下着、靴下、ベルトなどで体を締め付けないように
出血時の対処法
・出血部位はタオルやガーゼで圧迫しながら冷やす
・鼻血が出たら、小鼻の上を指で圧迫。おでこから鼻に冷たいタオルを当て冷やすことで止血効果も。
・出血時は安静を保ち、血が止まらないときはすぐに連絡を。
・鼻血が出たら、小鼻の上を指で圧迫。おでこから鼻に冷たいタオルを当て冷やすことで止血効果も。
・出血時は安静を保ち、血が止まらないときはすぐに連絡を。
日常生活での注意点
・ゆったりした締め付けない服装を心がける
・血液を固まりにくくする作用があるので、飲酒は避ける
・がん治療とは別の診察を受ける場合は、薬の飲み合わせについて相談する
・血液を固まりにくくする作用があるので、飲酒は避ける
・がん治療とは別の診察を受ける場合は、薬の飲み合わせについて相談する
内出血や血が混ざった便など、いつもと違った出血や鼻血や歯茎の出血が止まりにくいなどの異常を感じたら、必ず医師に報告するようにしましょう。
参考文献:抗がん剤治療中の生活ケアBOOK - 中川靖章 監修