「5年生存率」最新の生存率のパーセンテージは?

「5年生存率」最新の生存率のパーセンテージは?

「5年生存率」という言葉について、がんになった事が無い方も聞いたことがあるかもしれません。
がん治療では治療の開始から5年の生存が、一つの治癒基準とされています。
なぜ、このような言葉ができるほど「5年」という数字が指針とされるのでしょうか

「5年生存率」といわれている理由

多くの種類のがんは、治療した後に癌細胞や組織が残ってしまうと、大抵は2〜3年、遅くとも5年以内に肉眼で分かる大きさまでに成長するといわれています。
つまり、ほとんどの場合に5年以内に「転移」「再発」となるのです。
逆に言えば大抵のがんでは治療から五年以上もたってからの転移・再発はごく稀です。
以上の理由から、治療から5年経過しても転移や再発がない場合には安心できる指標になっています。
ただし、乳がんなどゆっくり進行するがんでは、10年以内の再発も比較的多いため「10年生存率」でみる方が適切とされています。
 

2020年現在の「5年生存率」について

治療法や診断方法の進歩によって5年生存率は年々向上しています
2020年3月17日に国立がん研究センターの情報が更新され、最新のがんの5年生存率の割合は50%を上回り約68%、10年生存率は約57%、になったと発表しました。
 


 
参考URL:全がん協生存率調査 – 全国がんセンター協議会
参考文献:がんになっても心配ありません – 公益財団法人 がん研究会 (監修)

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