通院しながら治療を行うメリットとデメリット、負担を解消するためにできること

通院しながら治療を行うメリットとデメリット、負担を解消するためにできること

一般的になってきた通院での治療

投与時間の短縮、副作用が少ない抗がん剤の開発、制吐薬など副作用を和らげる支持療法の進歩などにより、通院による治療は今や一般的になってきました。
集中的な治療が必要な場合や、重大な副作用が予測される期間は入院し、それ以外は通院して化学療法を受ける患者さんは今後ますます増えていくと思います。

通院しながらの治療のメリットとデメリット

通院しながらの治療では患者さんが安定した日常生活を過ごしながら、安心して治療を続けることができることが大切です。

通院しながらも、これまでの生活スタイルを維持できる事は患者さんにとって良い面も多くあります。
おうちという慣れ親しんだ空間で、家族と過ごせる事や仕事を続けたり趣味などに没頭する時間を自由に持つことで、安心感のある生活を送ることができるからです。

その反面、治療しながら普通の生活を送ることが負担となることもあります。
病気への不安と副作用による苦痛を持ちながらも、家事や仕事、ときには育児などを両立できる環境を時には重荷に感じることもあります。
また入院時に比べて主治医と接する時間が少なくなるので、コミニケーション不足による不安もあるでしょう。

負担を解消するために

  • どんな副作用が起こりうるのか把握する
  • 副作用に対するセルフケアの知識を身につける
  • 不安なことや分からないことを相談できる窓口を把握する
  • 副作用の経過を記録し、医師へ質問したい事をまとめておく
  • 家族や一緒に住む人へ治療についてきちんと理解してもらう
  • 治療中の生活の事をあらかじめ話し合う

抗がん剤や副作用に対する正しい知識とセルフケアの方法を身に付けることと、些細な症状でも医療スタッフに報告してアドバイスを受け日常生活を送れると不安が解消されると思います。

また、小さなお子様やペットがいるご家庭は、誤飲を防ぐために抗がん剤を手の届かないところに保管する、家庭用の薬箱とは別にしておくなどを気をつけましょう。



ベクトル画像 著作者:People vector created by pikisuperstar – www.freepik.com
参考文献:ドクターが教える 抗がん剤治療がラクになる生活術 監修者-中川靖章

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