もっと詳しく知りたい「子宮頸がん予防ワクチン」Q&A①

もっと詳しく知りたい「子宮頸がん予防ワクチン」Q&A①

前回の記事では、日本での子宮頸がん予防ワクチンの現状に触れました。

2020年に正式承認された「子宮頸がんワクチン9価」や定期予防接種の現在の状況

子宮頸がんの予防法として、子宮頸がん検診を定期的に受けること…


本記事では、予防接種に関する気になる点をQ&A形式でまとめています。

どのくらい効果がありますか?
子宮頸がんを約7割減らすとされています。(2価・4価の場合)
子宮頸がんは、13~15種類の高リスク型HPVの感染が原因で発症することがわかっています。
そのウイルスに感染しないように開発されたのが、子宮頸がんワクチンです。
適切なワクチンの接種によって、子宮頸がんを約7割減らすことが期待されています。がん検診は早期発見・早期治療を目的にしています。
予防できるHPVの型や効果の持続期間などを詳しく知りたいです。
現在日本で公的予防接種として承認されているワクチンは、ハイリスク型に対しては16型と18型の2タイプに効果があります。
ワクチンが承認された時点でのデータではサーバリックスは最長9.4年、ガーダシルは少なくても6年の効果が持続することが確認されています。

▼2つの子宮頸がんワクチンの効果と接種スケジュール

サーバリックス ガーダシル
予防のできるHPVの型 16型
18型(2価ワクチン)
16型
18型+6型
11型(4価ワクチン)
予防効果があると考えられる病気 子宮頸がん前がん病変
子宮頸がん
子宮頸がん前がん病変
子宮頸がん
尖圭コンジローマ
外陰上皮内腫瘍
膣上皮内腫瘍
効果の持続期間 初回接種後、最長9.4年までの効果持続を確認 初回接種後、少なくても6年間の持続を確認
標準的な接種スケジュール 初回

2回目(初回から1か月後)

3回目(初回から6か月後)

腕に筋肉注射

初回

2回目(初回から2か月後)

3回目(初回から6か月後)

腕、または太ももに筋肉注射

接種するのに適切な時期はいつですか?
セクシャル・デビュー前に。中学1年生頃が目安。
子宮頸がんワクチンには、すでに感染しているHPVを除去したり、子宮頸がんを治したりする働きはありません。接種後の感染を防ぐことが目的です。
そのため接種時期は、HPVに感染している心配がないセクシャル・デビュー前(最初に性交渉をする前)が最も効果的と考えられ、標準的な接種時期は中学1年生です。
すでにセクシャル・デビューしてしまいました。
接種しても無駄でしょうか?
20~30歳代でも効果は期待できます。
接種した時点でワクチンに含まれる型のHPVに感染していなければ、新たな感染を予防することができます。
20歳~30歳代でも、多くの場合、ワクチンの効果が期待できます。
海外では20歳代前半までは公費負担で積極的に接種を受けるようすすめています。日本では費用は自己負担ですが、無駄ではありません。

Q&A後編に続く→

もっと詳しく知りたい「子宮頸がん予防ワクチン」Q&A②

接種したら、子宮頸がん検診を受けなくてもいい? ワクチン接種…


参考文献: よくわかる最新医学 子宮がん 頸がんと体がんの診断・治療・生活 – 小田瑞恵 / 斎藤元章
参考URL: 厚生労働省:子宮頸がん予防ワクチンQ&A
公益社団法人 日本産婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」

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