乳がん手術の後遺症②「PMPS」とその治療について

乳がん手術の後遺症②「PMPS」とその治療について

手術後何年経っても痛みが続く「PMPS」

厚生労働省によるアンケートでは、乳がん手術を経験した再発のない患者さんの約21%が「乳がん手術後の慢性的な痛みに悩んでいる」と回答しています。
こうした痛みは、「乳房切除後疼痛症候群(PMPS)」と呼ばれており、手術した側のわきの下上腕の内側にヒリヒリ、チリチリした痛みを感じるのが特徴です。
ひどくなると下着や衣服がすれただけで痛みが増すので、ブラジャーがつけられないなど、日常生活に支障をきたす場合もあります。
しかも、術後10年でも、程度の差はありますが約20%の人に残るといわれてます。
原因は明らかではありませんが、手術などにより肋間上腕の神経に傷がついて起こると考えられています。

PMPSの治療

PMPSの痛みはについては、一般的な鎮痛剤よりも、抗うつ薬抗けいれん薬*などが推奨されています(国際疼痛学会による神経障害性疼痛に対する治療方針)。
また、リハビリや認知行動療法などの非薬物療法を組み合わせることも有効です。
手術後の長引く痛みには、担当医をはじめ、麻酔科医やペインクリニックで相談するのが良いでしょう。

*抗うつ薬、抗けいれん薬
PMPSに効果的だとされているのは、三環系抗うつ薬、SNRI、SSRI、抗けいれん薬(ガバペンチン、プレガバリン)、局所麻酔薬、オピオイドが第一選択薬とされている。

乳がん手術後のそのほかの後遺症「リンパ浮腫」についてはこちらの記事に記載しています。
 

乳がん手術の後遺症①「リンパ浮腫」とその治療について

乳がんの手術後には、切開した傷口以外の場所がむくんだり痛んだ…



ベクトル画像 著作者:Background vector created by freepik – www.freepik.com
参考文献: 国立がん研究センターの乳がんの本 - 監修 木下貴之 / 田村研治ほか

この記事がお役に立ちましたら、
サードプレイスの活動をサポートしてみませんか?