重粒子線治療ってなに?特徴と対象となるがんについて

重粒子線治療ってなに?特徴と対象となるがんについて

重粒子線治療とは

重粒子線治療とは、放射線の一種である炭素イオン線を使った治療で、炭素の原子核を光速の約80%まで加速しがん細胞へぶつけます。
そうする事でがん細胞のDNAが傷ついて増殖できなくなり、がんが死滅するという仕組みです。

治療の特徴

  • がん細胞を破壊する力が放射線治療中、最大である
  • がん細胞に到達した所で最大のエネルギーを発揮できる→がんを狙い撃ちできる
  • 正常細胞へのダメージが低く、合併症が少ない
  • がんの縮小・再発を抑える効果がある
  • 一回の治療で得られる効果が大きいため、他の放射線治療に比べ治療期間が短い

対象となるがん

重粒子線治療の対象となるのは、一つの部位に留まっている固形がんです。
意志とは関係なく不随意に動く胃や袋状・管状の臓器の場合、がんの狙い撃ちが困難だったり、臓器に孔を開けてしまう危険があったりするため、不向きとされています。
また、白血病などの血液のがん、広く転移のあるがん、過去に放射線治療を受けているがんの場合も原則として使えません。

 

対象となる主ながんの部位
頭頸部腫瘍 / 肺がん / 肝がん / 膵がん / 子宮がん / 直腸がん(骨盤内再発) / 前立腺がん / 骨軟部腫瘍 / 眼球腫瘍 / 涙腺がん / 食道がん など

また、上記のがんでも、他に良好な治療法が確率されている場合や、腫瘍の最大径が15cmを超える場合は原則として重粒子線治療の対象になりません。
治療を検討する際は、専門医へ相談するなどをして治療の対象となるがんかどうかを、予め診断してもらう必要があります。

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ベクトル画像 著作者:Kubanek – jp.freepik.com
参考文献:重粒子線治療・陽子線治療 完全ガイドブック 平成28年7月27日 初版第1刷発行 編著:研友企画出版 協力:辻 比呂志、櫻井 英幸

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