検査では分からない”痛み”を、自分で上手に伝える方法

検査では分からない”痛み”を、自分で上手に伝える方法

痛みは採血などの検査で数値として出るわけではありません。 そのためがんの痛み治療は患者さんと医療者の共同作業になります。 自分から上手に痛みの変化を説明することで、医師との認識の差をなくし意思疎通ができると思います。

医師が知りたい痛みの事

ただ「うぅ、痛いです…」といわれても、気持ちはわかりますが具体的にどの様な対処をして良いかお医者さんはわかりません。

どこに、いつから、どんな時に、どの様な強さで、どの様な感じ方の痛みが、どれくらいの時間持続するのか、また痛み止めが既に出ている場合は痛み止めがどの程度効いたかなど自覚症状に関する情報を事細かに伝えることによって、円滑な治療につながります。

痛みを数値化して伝える

患者さんと医師の間で痛みに関する情報を共有するために、「NRS(Numeric Rating Scale)」というスケールがあります。


こちら名前は英語でかっこいい感じですが、「10」を最悪の痛み、「0」を全く痛みがない状態にあてはめるという、単純なものです。
この図をもっての伝え方は、例えば「今は1程度です。昨夜寝る前はとても痛く7の痛みがあったので、痛み止めを飲んで寝ました。起きた時は3くらいの痛みでした。」というような感じです。

痛みを記録しておく

人は忘れる生き物です。特に”痛み”に対しては出産の痛みが思い出せないお母さんが多い様に忘れやすい脳の作りになっています。
下記を意識してノートやスマホのメモなどに記録し、診断を受ける際に伝えてみしょう。

①痛みの部位
②痛みの期間・頻度
③痛みの強さ(変わる場合は変化)
④痛みの感じ方(しめつける、ズキズキ、ヒリヒリ、チクチクなど)
⑤どんな時に痛みが強まり、どんな時に痛みが弱まるか

また、過去3つの記事で痛みを抑える治療の”緩和ケア”についてまとめていますので、あわせて読んでみてください。


がんの痛みを押さえる方法と、医療用麻薬について

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ベクトル画像 著作者:Pch.vector – jp.freepik.com
参考文献:がんになっても心配ありません 2018年8月30日 初版第1刷発行 監修:公益財団法人 がん研究会 「緩和ケア、なぜ大切なのか」監修者:向山 雄人(医師、米マサチューセッツ工科大学がん研究センター研究員)

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