「なぜか印象がよくなるすごい断り方- 津田卓也著」より、断り上手になるために捨てるべき7個の思い込み

「なぜか印象がよくなるすごい断り方- 津田卓也著」より、断り上手になるために捨てるべき7個の思い込み

先日、自分で出来る心のケア方法を紹介する記事を書きました。
 

日々のストレスを解消するための、自分で出来る心のケア方法6選

病気とうまく付き合っていくために、日々のストレス解消も大切に…

「ストレスを溜めないためにはいやなことは断る」という項目があるのですが、「断る」という行為、結構むずかしいのでは?とふと思いました。断るのに慣れていたら、そもそもストレスを感じないですし、悩みません。
そこで、精神的負荷を少なく断る方法はないかと図書館で見つけた本を読んでいると、断り方には基本的な型があるようです。今回はその本「なぜか印象がよくなるすごい断り方- 津田卓也著」を参考に、断り方の基本を紹介させていただきます。

まずは、思い込みは捨てよう

具体的な断り方のスキルの前に、断れない人の多くには、勘違いしている思い込みがあるとのことで、その思い込み7つの要件をまとめたいと思います。

テクニックを知っただけでは、日常生活で断りたい場面に出くわしてもとっさに断れないことが多いものです。それは、今までの脳の癖で、とりあえず「はい」というようになっているからです。
これは悪いことではありません。今まであなたが周りの期待に応えようとがんばってきた証拠です。
この章は、いわば、”思考のストレッチ”です。このストレッチをやることで、2章以降の具体的なメソッドをより効果的に使えるようになるのです。

本書に記載されている内容を引用しています。

思い込み① 断れないのは、そういう性格だからだ

断れないことは、生まれながら持っている性格のせいだと思いがちですが、生まれたときは「オギャー」と泣き、「嫌だ!」「不快だ!」としっかり訴えていたはずで、生まれながらに「ノーと言えない」性格を持っている人はいないはず。
私たちは成長の過程で数々の「他人ファースト」の教えを受け、この教えがからだに染みついてしまっているため、「ノー」と言えず、これは”生まれ持った性格ではなく、癖である”ということが記されていました。
まずは、無意識に「はい」と言ってしまう癖が自分にはあることを自覚することが大切です。

思い込み② 断らなくてもなんとかなる

筆者の津田さんは、もともと典型的な断れない人間だったそうです。
当時は「働き改革」が叫ばれるずっと前のこと、数年がむしゃらに仕事を頑張った結果、ある日口から血がドバドバ流れ、緊急入院となった過去を記載されています。

その時に思ったことが、「会社・後輩・家族のため…嫌なことを『嫌です』と言わず、できないことを『できません』と言わずに、死んでしまうのだとしたら、自分の人生は一体なんだったんだろう..」ということ。

断れなくても、きっと何とかなるとやり過ごしていると苦しい人生になることがあるかもしれません。
誰かの顔色を伺って自分を犠牲にせず、嫌なことを「嫌だ」ときちんと言えるのは、自分に正直に生きている証拠です

思い込み③ 断ると人間関係が悪くなる!

上司と部下・恋人や夫婦関係の中で「なかなか断れない」と感じているとしたら、本当にちゃんとコミュニケーションをとれているか疑うべきです。「断れない関係」は、ほんとうの人間関係というより、ただの主従関係だからです。

本には、筆者が日本料理店で働いていた時に、マスターに「ノー」と断ったことがきっかけで、関係が深まり、店長を任されるようになったエピソードが記載されています。紹介したいエピソードなのですが、長くなってしまうので割愛します😢💦

「ノー」と言った瞬間は気まずくなるかもしれません。でもそもそも、「ノー」が言えない関係なんて、とても薄っぺらい関係なのではないでしょうか。

思い込み④ 断らない方が楽だ

断らないのは、その場ではある意味、楽な選択といえます。断って相手を傷つけたり、相手が拗ねてその先に波乱が起こるなどの可能性や、断ったことで自分の心が痛むということを回避できるからです。

筆者は夫婦関係におけるエピソードを記載していましたが、これは私自身、飲み会のお誘い、結婚式の出し物、安易に引き受けた仕事..などなど当てはまることが結構あります。😅
その場では断らない方が気持ちが楽でも、結果的に気苦労をしたり、成果物のクオリティとして不十分なものになってしまうこともあります。
「断らない」のは、やっかいなことを先送りにできるかもしれませんが、場合によっては、取り返しのつかないことになってしまう可能性もあることを頭に入れておくと良いかもしれません。

思い込み⑤ 言いたいことを言えない人は断り上手になれない

「断るのが苦手・・・」と言われるがままになってしまう人がいるかもしれませんが、実は「自分は断るのが苦手」と思っている人の方が断り上手になる素質を持っているそうです。

断ったら相手ががっかりしてしまうのではないか、相手に悪いのではないか、など相手のことを思うからこそなかなか断れない人というのは、心が優しい人とも言えます。印象が良くなる断り方をするには、相手がどのような人であっても、相手への思いやりが欠かせないので、「断るのが苦手」と自覚している人の方が、上手な断り方ができる可能性は高いのだそう。

思い込み⑥ 誰かが断れない自分のことを察してくれる

まず、「ちゃんと断れる人になろう」と考える時に、人と人はそう簡単に分かり合えないものだ」と念頭に置いておくことが大切なポイントとなるそうです。

「言葉にせずとも察してほしい(見たらわかるでしょう・・・)」という気持ちを抱くこともありますが、言葉にしないと何も伝わらずわかってもらえないことも事実です。
人は簡単には分かり合えないからこそ、相手を知ろうとする努力が必要ですし、相手も自分のことがわからないだろうからこそ、自分の思いを丁寧に伝える必要があります
相手も自分もよくわかり合っていないという前提で相手を知る努力、自分の意志を伝える努力をすれば、それほど間違った断り方にはならないということが記載されていました。

思い込み⑦ 断らずに何でも応えることで人は成長できる

人には、断らずに何でもやる時期も必要です。「自分に何が向いているか」「何が面白いと思うのか」などは、やってみないとわからないからです。
ただし、年齢に関係なく、いつだって人生は自分のもの。ガマンにガマンを重ねる必要はありません。
そこで「ノー」と言うべきかどうかは自分で考える必要がありますが、その決断の判断基準は、「今人間関係に悩んでいるか、苦しんでいるか」であると記されています。
今些細な事でも我慢していることがあるのだとすれば、断った方が良い時期かもしれません。
 
次の記事では、本書に記載されている具体的な「断り方の基本ルール」の一部を紹介させていただきます!
 

自分の気持ちに正直になれる、4つの伝え方②

前回の記事では、自己表現する際の伝え方にはパターンがあり、そ…


 

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