先日、自分で出来る心のケア方法を紹介する記事を書きました。 …
こちらの記事では、断れない人の多くが勘違いしている「思い込み」があるということを「なぜか印象がよくなるすごい断り方- 津田卓也著」の内容をもとにまとめました。
本書の中から今回紹介するのは、「断り方の基本ルール」の一部です。まずは、下記の矢沢永吉さんの言葉を読んでみてください。
―ある音楽スタジオに一本の電話がかかってきました。
そちらに、近藤さんはいますか?矢沢です。近藤さん、あなたのことはテレビでもよく拝見しています。
あなたの活躍ぶりはとても素晴らしいしカッコイイと思う。
だからあなたのために最高の曲を作りたい。でも、ごめんね。
あなたも同じ歌手だからわかると思うけれど、最高の曲ができたら自分で歌いたい。
それはきっと、ジョン・レノンだって同じでしょう?
これは、あるバラエティ番組で語られた、近藤真彦さんが、矢沢永吉さんに楽曲提供をお願いした際のご本人のお断りの電話の内容で、「すごい!最高の断り方だ!」と話題になったそうですが、筆者の津田さんによると、この断り方には「断り方の基本」が詰まっているのだそう。
本書に記載されている断り方の基本は7ルールあるのですが、その中から、個人的に特に勉強になった3つをまとめさせていただきます。
まずは「3Kスタイル」で
断り方の基本中の基本、それは「感謝→結論(断る)→感謝」の形式をとること。どのような場面、相手でもこの基本形が大切だそうです。
自分「誘ってくれてありがとう。(→感謝)でもその日は予定が入ってしまっていて行けそうにないんだ。(→結論)ごめんね。」
友人「そうかぁ、残念」
自分「誘ってくれてありがとうね(→感謝)」
また本書では、3Kスタイルにプラスするとさらに印象が良くなる方法も記載されています。
「感謝に敬意を加えるとより印象が良くなる」「断る際にクッション言葉を入れる」「行けたら行くなどの曖昧な表現はNG」などです。
感謝にプラスで相手を敬う言葉を入れるというのは、言われて嫌な気持ちになることはないですし、仕事や目上の人とのやり取りで使えそうだなととても参考になりました。
最初に名前を呼ぶ
B「みきちゃん、おつかれま!」
名前が入っていると親近感が湧き、仲良しの友達でも、仕事上での関係性でも気持ちが良くなる気がします。
「相手の名前を呼ぶ」というのは、相手の名前を覚えているサインにもなるので、印象がよくなるそうです。
「気持ち」と「事実」を交互に伝える
「事実だけでも、感情だけでも人は”ムッ”とする」と記載があり、これは目からウロコでした。
「しかしその日は関西方面に出張の予定が入っており、今回の会に参加することができません」(→事実)
「参加できないのはほんとうに残念ですが、お声をかけていただけたことはとても嬉しかったです。」(→気持ち)
「次回開催の折は、仕事の調整をしてぜひ参加したいと考えております。次回の開催日時が決定しましたら、ぜひご連絡ください」(→事実)
「改めて、今回のお誘い、どうもありがとうございました!」(→気持ち)
たしかに、事実だけ端的に述べられ断られた場合、少し怖いなーや、もう誘わない方がいいかものような気持ちになるかもしれませんし、逆に感情だけの内容も、「わかったわかったw」のように少し面倒だなという気持ちになるかもしれません(笑)
論理的な人は「感情」を感情的な人は「事実」を意識して伝えると良いそうです。私は感情派の人間なので、「事実」を述べる事を特に意識してみようと思います。
今回紹介させていただいたのは、個人的に特に参考になった一部にすぎません。
私自身「イエスマン」と言われることもあり、断ることは苦手だなと思っていた一人でしたが、この本を読んで、「断る」ということは、「事実」や「気持ち」をしっかり伝える手段だと思うようになりました。
「基本ルール」を実践して、自分の気持ちをうまく表現できるようになりたいと思います!