不安や落ち込みは「弱さ」ではなく「自然な反応」 がんだとわか…
こちらの記事では、不安や落ち込みがあることは自然な症状であること、また「こころの苦痛のサイン」にはどのようなものがあるかを記載しました。
病気になると、時にその病気のことや個人的な問題で気持ちがつらくなることがあるかもしれません。
今回は、その「つらさ」や「支障」の度合いを数値であらわす「つらさと支障の寒暖計」という方法を紹介させていただきます。
つらさと支障の寒暖計
1
この1週間の気持ちのつらさを平均して、寒暖計の中の最もあてはまる数字に〇をつけてください。
0が「つらさはない」で、数字が大きくなるにつれてつらさの程度も強くなり、10は「最高につらい」を表しています。
2
その気持ちのつらさのために、この1週間どの程度、日常生活に支障がありましたか?
下の寒暖計の中の最もあてはまる数字に〇をつけてください。
ただし、がん告知や再発の告知などの悪い知らせの直後は、だれでも点数が高くなります。あくまでもひとつの目安ですが、2週間ほどで落ち着いてくる人が多いです。
悪い知らせの後、約2週間が経っても点数が高い場合は、心のケアの専門家に相談することを検討してみるのが良いでしょう。
ベクトル画像 著作者:Design vector created by freepik – www.freepik.com
参考文献:国立がん研究センターのこころと苦痛の本~こころと体のつらさを和らげるためにできること~ – 清水 研 国立がん研究センター中央病院 精神腫瘍科長、里見 絵理子 国立がん研究センター中央病院 緩和医療科長、若尾 文彦 国立がん研究センター中央病院 がん対策情報センター長(監修)