「別れに苦しむ、あなたへ。」精神科医Tomyさんからの処方箋①

「別れに苦しむ、あなたへ。」精神科医Tomyさんからの処方箋①

20代は、もちろん大切な人との出会いも沢山あったけれど、絶対的な存在(母・16年一緒にいた犬)との死別を人生で初めて経験した年でした。

ストレス度合いの測定法の一つで、大切な人との永遠の別れである死別は人生に起こるライフイベントで最もストレス度の高いものとされています。

人は人から生まれてくる、一人では生きていけない生き物だからこそ、それは全く特別な事ではなく、みんなに平等に起こる事象です。
多くの人が、この大切な人との永遠の別れを経験して、それでも生きていってるって凄くないですか。

本日は、友人が貸してくれた一冊の本「別れに苦しむ、あなたへ。」より、一概に全員に当てはまるとは言えませんが、一般的な大切な人との別れの直後の心理状態とそれ対する処方を紹介したいと思います。

直後は様々な防衛機制が起こる

人はあまりにもショックな事が起きると、現実を受け入れることを拒み、感情が薄れるような状態になる事があります。
また、自分が自分じゃないような感覚や夢をみているような感覚によって苦痛や感情を一時的に和らげます。
なので、いつもと違う現実離れしたような症状が起きることは”当たり前のこと”のようです。

人は「そのまま認めると自分の心のバランスがとれない」ときに、自分の気持ちを加工してしまう事があります。これを「防衛機制」と呼んでいます。(中略)
防衛機制には数多くの種類がありますが、「死別」という緊急事態に対しては、ありとあらゆる「防衛機制」が総動員され、なんとか精神的な安定を図ろうと脳があがくような状態になります。

防衛機制には健全とされるものと不健全とされるものがあり、死別のあと脳はショックにより「とりあえずその場をしのぐ」ことに精一杯で不健全な防衛機制も用いられます。

現実味がなかったり精神が錯乱したショックな状態が続くのは、数日から数週間程度が通常とのことで、あまりに長く続く場合などは専門家に話を聞いてもらったりした方が良いかもしれません。
不健全な防衛機制が続いて、うつ病や不安障害などの精神疾患に繋がってしまわないよう心がけましょう。

経験した直後に意識すると良い事

側に誰かがいるけど気をつかわなくてもいい状態を意識しましょう。

この時期はとにかく動揺しているため、一人にならない意識をしてみるといいと記されています。
私の場合は、何を話すでもないけれど、家族と一緒に住んでいたことや友人が駆けつけてくれた事で確かに救われました。
「一人にならない」は物理的な距離感だけではなく、同じ悲しみを共有できる親戚や心配してくれている人と連絡をとるなど、心の繋がりの面を意識するだけでもいいと思います。
また、気を使ったり疲れるのに無理に人と会ったりする必要はないと思います。

無理をしすぎず、でも余計な事を考える時間を作らずという過ごし方を心がけましょう。

仕事がハードすぎても負担があるけれど、子育てや仕事など何かやる事がある状態の方が気が紛れて救われる事があります。
これも塩梅は個人それぞれだと思うので、自分の中で無理のない範囲で調整してみましょう。
自分はただ存在しているだけで良いと思って、好きな事や挑戦したくても出来なかった事(旅行へ行く・甘いケーキを食べる)等を実践してみても良いかもしれませんね。

本では、ご自身が経験されたパートナーとの死別を受け入れたプロセスを元に、「失恋」や「離婚」など様々な人生に訪れる別れのケースに当てはめて、お悩みに対するQ&Aなども解説されており、別れの悩みを抱える方への助言が記されています。

次の記事「”別れに苦しむ、あなたへ。”精神科医Tomyさんからの処方箋②」では辛い気持ちが続く場合の具体的にできる事を紹介してみたいと思います。
 

「別れに苦しむ、あなたへ。」精神科医Tomyさんからの処方箋②

こちらの記事は、「”別れに苦しむ、あなたへ。&#…


 

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参考文献:失恋、離婚、死別の処方箋 別れに苦しむ、あなたへ。 著者:精神科医Tomy 2020年7月9日初版発行

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