先日聴いていたTBSラジオ(action水曜日)で紹介されていた「エッセイ」がどれも面白そうで、読んでみたいなと思うものばかりだったので、ここでも紹介したいと思います。
ラジオ中では、エッセイの書き方に悩んでいるパーソナリティDJ松永に、物書きのみなさんがエッセイの書き方のコツを話しながら、おすすめの本や作家さんを紹介するというコーナーでした。なので、プロの方々お墨付きのまとめになっています✨
新井見枝香「探してるものはそう遠くはないのかもしれない」
某有名書店の”型破り”書店員による初エッセイ。「書店員が書いた心温まる本屋の話」ではなく、37歳、独身、彼氏なし、そんな女のおかしくてちょっぴり痛いお話です。「会社員に向いてない」「結婚に向いてない」日常のエピソードが満載。
誰にでもあるどうってことない日常の話を、こんなに面白くかける人がいるんだ!っていう戦慄。
保坂和志さん&長嶋有さんの本なんでも!
羽田圭介さんがオススメされていた二人。二人の作品なんでも良し。とのことなので、調べて気になる二冊をピックアップしてみました。
保坂和志「ハレルヤ」
世界があれば、生きていた命は死んでも生きつづける――。キャウ! 一九九九年に作家夫婦の家にやってきた片目の猫、花ちゃんは、十八年八ケ月を生きて、旅立った。死は悲しみだけの出来事ではないと、花ちゃんは教えた(「ハレルヤ」)。死んだ友だちの葬儀で、彼と過ごした時間の歓びに満たされる川端賞受賞作「こことよそ」を併録。心が激しく動いたことが書かれた四つの短篇。
長嶋有「安全な妄想」
某出版社とのお歳暮を巡る「闘争の記録」、大江健三郎先生とスパークするディスコミュニケーション、そして「人力発電」提案まで、世界がユラユラ反転し始める待望の最新エッセイ集。
小説だから、エッセイだからという区切りがない。しゃべりの延長で謳うに近いことがなされている。
光村図書「ベスト・エッセイ」
毎年一冊出ていて、その年に本当に至極のエッセイたちを読むことができる図書。
エッセイは本当に多様な世界で、人によって書き方もテーマ選びも文体も全然違うんですよ。そうしたエッセイの自由な世界を知ることができる本。
早川義夫 「たましいの場所」
18歳から21歳まで歌を歌っていた。早くおじいさんになろうと思い、25歳、町の本屋の主人として暮らしはじめた。そして二十数年後、無性に歌が歌いたくなり歌手として再出発した早川義夫の代表的エッセイ集。
悩んでる人を無理やり元気にしない本。