がん治療にかかってくる、お金の見通しをたてよう①

がん治療にかかってくる、お金の見通しをたてよう①

がん治療にかかるお金といっても様々です。がんの治療費は、長期化・高額化する傾向にありますが、ある程度先を見通しておくことで、経済的な不安を軽減することができるでしょう。

がん治療にかかるお金のうち、まず考えなければならないのが、病院に支払う医療費です。
医療費に含まれるのは、検査費・手術費用・薬代などで、これらは健康保険や国民健康保険などの医療保険の対象となり、1~3割の自己負担となりますし、一定額以上は高額療養費の対象となり、給付を受けることができます。

入院費用も保険適用となりますが、入院中の食費、差額ベッド代などは保険適用外のため全額自己負担です。
また、医療費の中でも、保険適用にならない薬や治療を選択した場合には全額自己負担となります。

病院に支払う以外にも、通院の交通費や医療用かつら、補完代替医療(マッサージや健康食品など)が必要になることもあり、この部分がかなり多くなることもあります。

■がん治療のおもな費用

病院に支払うお金 その他
保険適用 保険外
検査 手術 薬剤 放射線治療 入院 外来診療 リハビリ 入院食事・差額ベッド 証明書発行 先進医療 通院交通費 医療用かつら お見舞いのお礼 補完代替医療

 
■病院に支払うおもな医療費(保険適用)の内訳

初診・再診・外来診療 初診料は一律。再診料は病院規模で異なる(200床以上の大病院では「外来診療科」)。前回受診から期間があいてしまうと、再び初診料が発生することもある。
検査 検体検査料(血液や尿)、生体検査料(脳波、超音波、内視鏡)のほか、検体採取料、検査に必要な薬剤料がある。
画像診断 レントゲン、CT、MRIなど、画像診断機器を使った検査料金。検査に必要な薬剤料、特定保険医療材料、フィルムの料金もある。
病理診断 病理診断をするための病理標本作成料、病理診断料(細胞診、組織診)、病理判断料がある。
入院 入院基本料(一般病棟、療養病棟)と入院基本料等加算があり、病気ごとに定められた治療や検査まで含めて、包括的に入院費を決めるという方法を取り入れている病院
も増えている。
投薬 薬剤そのものの料金のほか、調剤料、処方料、特定保険医療材料料、処方せん料がある。入院中に投薬を行った場合は調剤記述基本料が発生する。
注射 注射実施料は、皮下・筋肉内注射、静脈内注射、動脈注射、抗悪性腫瘍剤局所持続注入、点滴注射、カテーテル挿入など。注射の薬剤料もかかる。
手術 手術する部位や内容によって手術料は細かく決められている。輸血量、手術医療機器等加算、薬剤料などが追加になることもある。
麻酔 手術のときの麻酔料は部位や実施時間によって金額が異なる。神経ブロック料も麻酔に含まれる。
放射線治療 体外照射、定位放射線、全身照射、血液照射などの治療法や照射する部位によって異なる。放射線治療管理料などがかかることも。
処置 キズ、やけど、絆創膏固定、褥瘡(じゅくそう)などの手当てのほか、ドレナージやチューブ挿入、酸素吸入などの処置をしたときの料金。
リハビリテーション 心大血管疾患、脳血管疾患、呼吸器、運動器、摂食機能など、疾患や機能により異なる。がん患者リハビリテーション料もある。
医学管理 特定疾患療養管理料は、疾患、病院規模によって定められている。がん患者指導管理料、がん性疼痛緩和指導管理料などもここに含まれる。

さらに詳しくはこちらの記事に記載しています。
 

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参考文献: よくわかる最新医学 子宮がん 頸がんと体がんの診断・治療・生活 – 小田瑞恵 / 斎藤元章

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