「浸潤」「転移」を最小限に抑えられる、早期発見が重要な理由

「浸潤」「転移」を最小限に抑えられる、早期発見が重要な理由

「根治」を目指せる

がんの治療において「早期発見と早期治療が大事!」という事は誰しもが聞いたことがあるかと思います。
なぜかというと、がんの腫瘤が最初に発生した臓器内だけにある場合は、切り取れば身体から癌細胞を一掃することができるからです。
これを癌細胞が完全に消える「根治」といいいます。

「浸潤」「転移」を最小限に抑えられる

根治を目指して行われるのが内視鏡による切除か、外科手術(癌の種類によっては放射線治療を行う場合もある)です。
ただ癌細胞の性質に、周囲の組織を破壊しながら浸み込むように広がっていく「浸潤」という厄介な性質があります
浸潤があると、癌を取り除こうにも境界がはっきりしないため、目に見える範囲を超えて正常細胞にまでがんが広がっているケースも珍しくありません。
その場合、きちんと切除できたと思っていても、残っている癌細胞が先々成長してくることになってしまいます。

また、体の離れた部分へひろがる「転移」という性質もあります。
がんは浸潤によって組織の間へ入り込んだり、血管やリンパを経由して知らない間に転移したりして身体を蝕んでいきます。

早期発見とは言えない、ある程度進行したがんだと、手術で癌細胞を取り除いたように見えても、微小ながんが局所に残っていたり、微小転移が起こっていたりする可能性が高まります。
そして、後になってから「再発」や「転移」として現れてくると、がんの治療は体への負担も大きくなってきます。

なので、早期発見・早期治療が大切なのです。
根治をめざせる早期の場合は症状は無いのが一般的なので、がんを早く見つけるために定期的に検診を受けることが大事です。
 

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参考文献:がんになっても心配ありません – 公益財団法人 がん研究会 (監修)

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