がんに限らず、私たちは病気になったとき、病院へ行って診断して…
がんそのものは感染しませんが、細菌やウィルスへの感染が原因でがんになることがあります。
衛生環境が良くなってきて減少傾向にあるものの、日本人の発癌要因の約2割を占めています。(欧米では約5%)
細菌やウィルスへの感染が原因のがん
胃がん
ピロリ菌への感染が主な原因ですが、冷蔵庫の普及などにより新鮮で清潔な物を食べるようになって減少し始めています。
ですが、衛生環境が悪い時代に乳幼児期を過ごした現在70歳以上の人は、7〜8割がピロリ菌に感染しているので、慢性胃炎がある場合は検査を受けてみると良いでしょう。
子宮頸がん
性交渉に伴うヒトパピローマウイルスへの感染が原因です。性体験がある女性の8割近くが感染経験を持ち、そのうちのごく一部のケースでがんを発症します。子宮がんについてはこちらの記事でもまとめています。
子宮頸がんの原因は、HPV(Human Papilloma …
肝臓がん
原因の約8割が血液などを介して感染する肝炎ウイルスです。血液などからウィルスを取り除くことで防ぐことができます。
中高年以上の人は、以前受けた医療行為により感染している可能性もあるので、いちど肝炎ウィルス検査を受けてみると良いでしょう。
がんそのものは感染しない
勘違いしてはいけない事は、ガンそのものは感染しません。
仮に誰かのがん細胞を他の誰かに移植したとしても、そのがん細胞は赤の他人です。免疫にとっては異物であるとはっきり分かるので退治します。
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参考文献:がん検診のススメ第4版「先生、がんから身を守るには、どうしたらいいでしょうか?」 – 監修 中川恵一