子宮がんの説明を受ける時、インフォームドコンセントで確認しておきたいこと

子宮がんの説明を受ける時、インフォームドコンセントで確認しておきたいこと

がんに限らず、私たちは病気になったとき、病院へ行って診断してもらい、治療を受けます。
このとき、医師や看護師などから、検査や治療診断などについて十分に説明を受け、疑問点などを解消。心から納得してその検査や治療を受けることに同意することを、インフォームドコンセント(説明と同意)といいます。

この記事では、「子宮がん」のインフォームドコンセントにおいて、医師に確認しておきたいことをまとめています。

薬物療法や放射線療法の副作用について
薬物療法は主に脱毛や吐き気・嘔吐など、放射線療法では排尿・排便昨日に悪影響を及ぼすことがあります。
リンパ節郭清などの処置の後遺症
下肢のむくみが起こることがあります。QOL(生活の質)に大きく影響するので、そのリスクなどを説明してもらいましょう。
膀胱や大腸の神経を切断する手術の後遺症
排尿障害や排便障害が出る事があります。日常生活への影響や対処法などを聞いておきましょう。
妊娠・出産の可能性を残すことはできるか。
子宮や卵巣の摘出手術を受けると、将来妊娠・出産ができないことになります。妊娠中なら、妊娠を継続するのが難しい場合もあります。
子宮を残す治療法を選択する場合、再発のリスクがどのくらいあるかなどを確認しましょう。
性生活への影響はどうか。
膣に放射線を当てれば、膣がかたくなって性交障害などが出ることがあります。質問しにくいかもしれませんが、医師は慣れていますので率直に聞いてみましょう。
卵巣機能を残すことができるか。
卵巣を切除することで、女性ホルモンの分泌が減少し、のぼせなど更年期障害に似た症状が出ることがあります。このような症状についても聞いておきましょう。

がんの種類や進行度、治療の目的や種類、および方法、副作用、それがもたらす予後や治療後の生活などについても、患者さんと家族に十分説明してもらいましょう。
わからないことや不安をなるべく減らせるよう、しっかりと質問をすることが大切です。

こちらの記事では、医師とより良い信頼関係を築けるための、コミュニケーション方法を記載しています。併せて読んでみてください。
 

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参考文献:子宮がん 頸がんと体がんの診断・治療・生活 よくわかる最新医学シリーズ – 小田 瑞恵 日本産科婦人科学会専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医、国際細胞学会認定細胞病理医 / 斎藤 元章 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター産婦人科学講座講師。日本産科婦人科学会専門医・指導医、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医

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