胃の切除手術後で心がけたい、食事でのポイント8つ

胃の切除手術後で心がけたい、食事でのポイント8つ

胃の手術が終わったあとの食事についてのポイントを紹介したいと思います。

胃の切除後は、胃が小さくなり思うように食べられなくなるため、少量でも体重を減らさない食事が重要になってきます。

1️⃣ 少しずつよく噛んで食べる

胃を切除した後は、「口で胃のはたらきを補う」と考えましょう。
もともと胃には「食べ物を少しずつ小腸に送る」「食べ物をかき混ぜて粥状にする」という働きがありますが、その働きを口で補うことが大切です。消化酵素により、胃や腸への負担も少なくてすみます。

2️⃣ 色彩豊かな食欲のわくメニューを

全てが白っぽく色のない料理は食欲を減退させることがあり、体重の減少につながります。
トマトやパプリカ、にんじんなどの赤い色の食材を効果的に取り入れたりして食欲増進につなげるのが良いでしょう。

3️⃣ 決して特別食ではない!家族みんなでおいしく食べる

退院してからの食事は、決して特別なものではありません。気をつけたい食材をなるべく避け、かたさ、大きさに気をつければ、家族で一緒においしく食べられる料理もたくさんあります。
家族で同じものを食べることは、楽しく食べる意欲につながります。

4️⃣ 食べることを楽しむ工夫を

毎日、同じジャンルやメニューの食事はマンネリしてしまうことがあるかもしれません。
和食、洋食、中華など味にバリエーションがあることは、食べることが楽しくなることにもつながります。

5️⃣ 1回の食事量を少なく、回数を多くして食べる

胃の切除後は、胃が小さくなるために1回の食事をたくさん食べられなくなります。
1日に摂取する食事の量は減らさないように、1回の食事量は少なく、回数を多く(1日3食+間食で5~6回食)がおすすめです。

6️⃣ おやつ・デザートを活用する

1回の量が食べられないときには、高カロリー・高栄養のおやつを食べるようにするのが良いでしょう。
プリンやヨーグルトなどのどごしが良く高栄養のおやつやデザートはおすすめです。

7️⃣ すぐに食べられるものを作り置きする

食事回数をこまめにわけると、毎日食事を作るのが大変になることがあるので、作り置きが重宝します。
ソースやおかずを作り置きにすることで、食事のレパートリーも増え、作るのがラクになるかもしれません。

8️⃣ 水分を意識してとる

特に意識して摂取するのが良いのが「水分」です。
食事をしっかり食べれていれば、およそ1000ml近く水分を摂取しますが、食事が思うように進まないこともあります。
そのときは、なるべく水分をとることを心がけるとよいでしょう。

食事をしっかりとることは、身体の健康にもつながると思いますので、頭の片隅にポイントを押さえながら、無理せずおいしく食事ができると良いと思います。

胃の切除手術前に心がける食事についてはこちらの記事を参照してください。
 

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ベクトル画像 著作者:Pikisuperstar – jp.freepik.com
参考文献:毎日おいしく食べる! 胃を切った人のための食事 – がん研有明病院 比企 直樹(著)

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