重粒子線治療の効果(局所制御率)と、実際の治療の流れについて

重粒子線治療の効果(局所制御率)と、実際の治療の流れについて

重粒子線治療の進め方

重粒子線治療では、患者さんのがんに合わせて照射の範囲や深さを決める必要があり、正確に照射するために以下の流れで治療を行います。

重粒子線治療の主な流れ

毎回、同じ体勢で照射ができるようにする患者さんの身体の形をした固定具(プラスチック製)や、形状に合わせた正確な照射を行うためのコリメータ(真鍮製)やボーラス(ポリエチレン製)など、患者さんの身体に合わせて製作される治療具もあります。

重粒子線治療の実際の照射について

照射は1日1回で、1回の治療時間は数分〜数十分(照射自体は2,3分)
照射中、患者さんは治療台に横になっているだけで痛みや不快感を覚えることはありません。
また、照射回数はがんの種類や病期などによって異なり、治療計画に基づいて決められた線量、回数を照射します。
治療期間は短いもので1週間、長いもので5週間となっています。

重粒子線の効果について

局所制御率*は、早期非小細胞肺がん3年90%以上、肝がん85%~95%、前立腺がんではほぼ100%となっています。
*治療によってがんが縮小した、もしくは腫瘍の成長が止まった割合

また、一般的な放射線治療と同様に手術や抗がん剤治療と併用することで治療成績が向上するという結果もあります。
重粒子線治療の普及とともに、このように他の治療法と併用することの取り組みの増加が予測されます。


 

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ベクトル画像 著作者:Kubanek – jp.freepik.com
参考文献:Background vector created by freepik – www.freepik.com
参考文献:重粒子線治療・陽子線治療完全ガイドブック – 研友企画出版出版企画部(編著)編集協力 辻/比呂志 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構臨床研究クラスタ重粒子線治療研究部部長、櫻井/英幸 筑波大学医学医療系放射線腫瘍学教授、筑波大学附属病院副病院長、陽子線治療センター部長

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