切除できない場合の「膵がん」の治療方法と流れについて

切除できない場合の「膵がん」の治療方法と流れについて

膵がんと診断された際、まず重要となるのは切除可能であるかどうかという事の説明は以下の記事を参考にしてください。
 

「膵臓がん」の病期(ステージ)分類と切除可能性分類について

膵がんの病期(ステージ)分類 膵がんの進行度は、他のがんと同…

切除できないときの治療方法

切除可否の判断基準として用いられるのが、病期分類切除可能性分類ですが、「切除できない」と判断された場合は、原則として抗がん剤治療による化学療法を行います。
また、放射線を組み合わせた化学放射線療法も、標準治療のひとつとして推奨されています。

切除不能とされた場合でも、化学療法によってがんを小さくしたうえで切除できることがあります
切除不能な膵がんにより十二指腸がふさがってしまった場合などには、胃と小腸をつなぐバイパス手術(胃空腸吻合バイパス術)を行って食事が摂れるようにします。
また、黄疸がある場合には、内視鏡的逆行性胆道ドレナージ(ERBD)によるステント療法を行って、黄疸を改善させてから化学療法を行うことがあります。

膵がんの治療の流れ

[出典]日本肝臓学会 膵癌診療ガイドライン改訂委員会 編,『膵癌診療ガイドライン 2016年版』金原出版, 2017年をもとに一部改変

 

「膵臓がん」で行う検査と診断の流れについて

家族歴や合併疾患から検査を検討 膵がんは特有の症状がほとんど…


 


参考文献:国立がん研究センターの肝・胆・膵がんの本 (国立がん研究センターのがんの本) – 監修 国立がん研究センター中央病院副院長、肝胆膵外科科長 島田和明 / 国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科科長 奥坂拓志 / 国立がん研究センター東病院肝胆膵内科科長 池田公史

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