お医者さんからの説明を受ける際に内容をメモへ書き留めると思い…
病気の状態や治療について把握している主治医の先生とは長い付き合いになるため信頼関係を築いていくことは大切です。
対話を重ねながら信頼関係を築いていく
診断の時に、担当医から病状や治療方針を聞くだけでなく、痛みなどの自覚症状や不安な事などを自分自身が話すことも多々あります。
痛みなどの自覚症状や心配している事などは、患者さん自身にしか分からないことです。納得して治療を進めるためきちんと伝えましょう。
自分の気持ちを伝えるために正直な心の内を向き合い繰り返し話し合っていくことで、医師や看護師と良い関係を築いていけるでしょう。
医師との面談時はメモを活用する
病状や治療方針についての医師の説明の中で(特に医学用語など)分からない事が少なからずあるものです。
できればその場で質問して理解したい所ですが、会話の最中で流してしまったする場合は、自分で調べてみたり、改めて時間をとってもらうなど、負担のない方法で理解できるようにしていきましょう。
医師の説明を聞く日時が決まったら、不安に感じていること、疑問に思っていることを箇条書きにします。
そして、そのうちの重要なことを2~3点に絞り込んでメモをつくり、当日それを持参して質問するとよいでしょう。
直接質問できないときは、メモを担当医に手渡ししても良いかもしれません。
医師から大切な治療の説明があるときは、できるだけ家族や親しい人に同席してもらいましょう。
一人よりも安心して聞くことができる上に、内容を後で確認し合うこともできて安心です。自分の代わりにメモをとってもらう事もできます。
- 説明された内容はできるだけメモする。自分でメモできない場合は、同席者に頼む。
- 分からない用語があれば説明してもらう。
- 漢字などが分からなければメモ用紙に書いてもらう。
- できるだけ、家族や信頼できる人に同席してもらう。
- 重要な決定をしなければならないときは、医師の承諾をもらって説明を録音させてもらうと、後で確認することもできる。
こちらの記事では、診察の際にスマホのボイスメモを活用する方法を紹介しています。
看護師などの周囲の人に協力してもらう
それでも、「担当医との相性が悪い」「医師とのコミュニケーションがうまくいかない」と感じるときは、看護師さんや、がん相談支援センターのスタッフなどに相談してみましょう。
どのように話せばよいのかヒントを教えてもらえるかもしれません。場合によっては、担当医との間を取り持ってもらえる事もあります。
他の医師からセカンドオピニオンを得ることで治療方針についてより納得でき、担当医への信頼が増すことがあります。
しかし、信頼関係の基本は、お互いに正確な情報を伝えて理解しあうことです。
困った事や分からないことは、その都度伝えていきましょう。
以下は、”気持ち”や”痛み”を表現する際に参考になる記事です。併せて読んでみてください。
痛みは採血などの検査で数値として出るわけではありません。 そ…
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参考文献:国立がん研究センターの肝・胆・膵がんの本 (国立がん研究センターのがんの本) – 監修 国立がん研究センター中央病院副院長、肝胆膵外科科長 島田和明 / 国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科科長 奥坂拓志 / 国立がん研究センター東病院肝胆膵内科科長 池田公史