だるさは、人からわかりづらく軽く見られがちな症状ですが、続く…
抗がん剤の治療中に感じる倦怠感には、「抗がん剤自体によって生じる場合」と「抗がん剤以外の原因によって生じる場合」があります。
それぞれの特徴と対処法を紹介していきます。
セルフケア
- だるさや疲れやすさを感じたときの状況や変化をノートなどに記録し、自分の倦怠感のパターンを把握しましょう。
- エネルギーの消耗が少なくなるように、1日のスケジュールの調整を行いましょう。
・無理をせず、家族や同僚の助けを借りましょう。
・十分な睡眠をとりましょう。眠れないときは医師に相談しましょう。 - 十分な水分補給と、栄養価の高い食事を心がけましょう。
- 体調を見ながら、散歩やストレッチなどの適度な運動を行いましょう。
- 自分なりのリラックスや気分転換の方法を見つけ、ストレスをやわらげましょう。
抗がん剤自体によって生じる倦怠感
この倦怠感は一時的に生じるもので、抗がん剤の休薬期間には収まります。
それが許容できる範囲であればそのままで良いでしょう。
しかし、倦怠感を減らしたい場合は、お医者さんと患者さんの二人三脚で、抗がん剤を投与する期間や投与する量を、倦怠感を減らしていけるように調整を行ってみましょう。
だるさ・倦怠感の原因と医師への伝え方についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
抗がん剤以外の原因によって生じる倦怠感
抗がん剤以外では貧血、睡眠不足、精神的な落ち込み、抗がん剤以外の薬、栄養不足、などが原因となって倦怠感が生じます。
この場合は休薬期間でも倦怠感はなくなりません。
この倦怠感は原因を突き止める必要があります。
まず、次のA〜Eについてお答えください。
B、よく眠れていますか?
C、精神的に落ち込んでいませんか?
D、抗がん剤以外の薬で、倦怠感の原因になっているものはありませんか?
E、食事はある程度の量を取れていますか?
A〜Eに該当するものはありましたか?
もし該当するものがある場合、倦怠感の原因は以下になります。
B→睡眠不足
C→精神的な落ち込み
D→抗がん剤以外の薬
E→食事の量が減る
このA~Eそれぞれの原因に対する対処法については次の記事でご説明したいと思います。
前回の記事で倦怠感は、「抗がん剤自体によって生じる場合」と「…
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参考URL:【副作用】抗がん剤による副作用のセルフケア(4):疲労感 ・倦怠(けんたい)感 – 大腸がん情報サイト 監修:小泉和三郎 北里大学医学部 消化器内科学 主任教授
参考文献:抗がん剤治療を受けるときに読む本 – 著者 加藤隆祐 小樽協会病院消化器内科主任医長。日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、がん治療認定医、日本消化器内視鏡学会専門医。