帯状疱疹の経過と、後遺症である「帯状疱疹後神経痛」について

帯状疱疹の経過と、後遺症である「帯状疱疹後神経痛」について

帯状疱疹の経過

早期に発見しすぐに治療を受ければ受けるほど、治りが早くなることがほとんどです。
その間に皮膚の発疹は少しずつ変化し、かさぶたになって自然に消えていきます。

【前駆痛】ピリピリした痛みや痒みを感じる場合がある
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赤いブツブツとした発疹がでる
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【急性痛】次第に水ぶくれになったり、黄色いうみになる
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水ぶくれが増えなくなり、かさぶたになる
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表面が乾き、剥がれ落ち通常の皮膚にもどる
*免疫力が低下している人では深い潰瘍を形成し跡が残る場合がある
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痛みが消える

実は、皮膚ではなく神経の病気

帯状疱疹は皮膚に発疹が起こるため皮膚の病気だと考えられがちですが、実は発疹も痛みも体内の神経からきています。
ウイルスは神経を刺激し、炎症を引き起こし痛みの要因となっています。

帯状疱疹の後遺症の痛みが続く場合

通常は皮膚の発疹が治るにつれ、痛みも次第に治っていきますが、中には痛みがしつこく続く「帯状疱疹後神経痛」(PHN)という後遺症が残ることもあります。
医学的には帯状疱疹が発生してから3ヶ月以上痛みが続く場合は帯状疱疹後神経痛と定義されます。
帯状疱疹にかかった人のうち、帯状疱疹後神経痛に移行するのは約3〜15%程です。

帯状疱疹後神経痛の危険因子
・高齢 ・女性(男性よりもやや多い) ・喫煙者 ・皮膚症状が重い ・知覚症状がある ・糖尿病や免疫不全の症状がある

帯状疱疹後神経痛は数ヶ月で治ることもありますが、長い人では数年に及ぶこともあります。
 

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参考文献:帯状疱疹の痛みをとる本 (健康ライブラリーイラスト版) – 監修 まりこの皮フ科院長、東京慈恵会医科大学皮膚科客員教授 本田まりこ

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